病床を効率的に運用し、入院患者の受け入れを円滑に行うために、人的資源・設備技術資源を高度に集約し、有効利用する。
- 病床運営
- 病床運営の留意点
患者の入院時における病室選択は、以下の内容や入院する患者のニーズにより病棟全体を考慮して決定する。
- 入院方法:予定入院、緊急入院
- 入院時間:時間内入院、時間外入院
- 入院目的:精密検査、教育入院、治療等
- 入院患者の状態:重症度、看護必要度、感染性、ADL,回復期、ターミナル期
- 入院患者の属性:性別、年齢、職業、家族構成、社会的役割
急変時や重症患者の病室移動は、ほかの患者に精神的な影響を与えないように観察・処置などのしやすい個室への移動が必要である。入院中の患者に病室移動の必要性が生じた場合は、患者および家族に十分な説明を行い、理解を得てから調整をはかるようにする。
- 病床マネジメント
看護師長の病棟管理における重要な役割は、患者や家族の安全と安楽を心がけ、看護サービスの質を確保することである。そのためには業務量に見合った看護職員の配置と業務分担を行い、場合によっては流動的に看護職員を配置し、ベッドを効率的に運用する必要がある。また、患者・病院経営の双方の視点に立って病床マネジメントを行う。
- 病床運営の留意点
- ベッドコントロール
- 院内における連携
施設内で病床の有効活用をはかっていくために、医師の「紹介依頼表」に基づいて地域との連携を強化していく。また病棟の入院患者情報をもとに在院日数が長くなっているケースについては患者の個別性や背景をふまえて退院に向けた支援を行う。入院患者情報をもとに、患者の病状や退院の妨げになっている状況を把握し、組織的に取り組む。
- 他施設との連携
医療施設の機能分化が促進されている中で、限られた病床を有効活用し、それぞれの施設がその役割を果たしていくためには他施設との連携が重要である。看護部長は他施設の地域連携室の医療ソーシャルワーカーと常に連携し、情報交換を行う。
- 院内における連携