Q)なぜ内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)をした方がいいのでしょうか?
体の中を鮮明な映像で確認できる確実性の高い検査としてお勧めしています。
胃カメラ
胃カメラは、苦しい、吐き気を我慢するのがつらい、想像するだけでも怖いというイメージがあると思います。過去に検査を受けて苦痛だったという方も多いでしょう。当院の胃カメラは、直径5.9mmの細い管を使っており、以前は主流だった8.9~10.2mmよりもずっと苦痛が少なくなっています。喉には検査前に飲み薬で軽い麻酔をします。鼻から管を通す経鼻カメラは経口よりも比較的楽に受けられます。検査中にポリープを発見した場合は、その場で切除したり、必要に応じてピロリ菌の検査を行うこともあります。
大腸カメラ
痛そうで怖い、恥ずかしい、検査後お腹が張ってつらい、等、かなり心理的な抵抗がある検査だと思います。
まず、検査の際は1度に1人ずつ内視鏡検査室に入っていただきますので、プライバシーが守られています。その際に検査用の紙パンツに着替えていただきます。ほとんど肌が見えない作りになっておりますのでご安心ください。検査中は、腸を引き延ばして痛みが出ないよう慎重にカメラを入れます。これは経験豊富な当院の医師の得意とするところです。検査には、胃カメラ同様の細い管を使い、検査後にすぐに吸収されておなかが張りにくい炭酸ガスを使用しています。
希望される方には鎮静剤を使用して、うとうとした状態で受けていただくことも可能です。
鎮静剤を使用した場合は、検査後しばらく休養していただく必要があることと、公共交通機関を使ってお帰りいただく必要がありますので、ご注意ください。
Q)内視鏡検査を受けて早期発見できる病気にはどんなものがありますか?
当院の内視鏡検査では、胃がんや大腸がんも発見しています。
内視鏡検査で発見できる病気の主なものは下記のとおりです。
胃カメラで発見できる主な疾患
食道がん、胃がん、逆流性食道炎、慢性胃炎(ピロリ菌が原因)、胃アニサキス症など
大腸カメラで発見できる主な疾患
大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)大腸憩室症、虚血性腸炎、痔など
Q)検査を受けた方がよいのはどんな人でしょうか
下記のような方には一度検査をお勧めします。
特に最近体重が減ってきた方、原因不明の貧血が続く方はどちらも受けることをお勧めします。
当院では、胃カメラ・大腸カメラを続けて同時に受けていただけます。
胃カメラをお勧めする方
●バリウムによる胃の検診で異常を指摘された方
●胃の不快感(痛み、胸焼け、げっぷ、のどまたは胸のつかえ)のある方
●吐き気、嘔吐のある方
●過去に胃潰瘍、十二指腸潰瘍になったことがある方
●肝硬変・食道がん、胃がんを治療したことがある方
●40歳以上の方で胃カメラを受けたことがない方
大腸カメラをお勧めする方
●お腹の調子が悪い方(腹痛、下痢、お腹の張り、違和感など)
●便通異常がある方(下痢や便秘・血便)
●検診(便潜血検査)でひっかかった方
●過去に大腸ポリープがあった方
●血縁者に大腸がんや大腸ポリープの治療をした方がいる方
●40歳以上の方で大腸カメラを受けたことがない方